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『設置完了しました。』
コアがしゃべると、隅に椅子が、壁に扉が、そして部屋の真ん中に小さな水のたまり場が現れた
瑠璃姫が覗き込めばそこそこの深さで、底から小さな気泡が浮かび上がり、水が沸いているのが確認できた。
「…これで水の心配はありませんね。…あとはダンジョンを改築する労働力となる魔物を…あ」
そこで瑠璃姫はあることに気づく。
「…魔物にも餌は必要ですよね」
『はい。維持コストということになります。現状ではゴブリンが非常に高価ですね。肉食ですから』
思わず唖然とする瑠璃姫
「ならスライムを一匹、クレイゴーレムを二匹召還で…これなら食事も必要ないでしょう」
『了解。305P消費します。よろしいですか?』
「はい。これで残り245Pですか…」
もう少ないポイントにため息をつきながら目の前に現れた小さな三頭身ほどの頭のデカいゴーレムとドロドロとした透明な液体のような体に小さなコアをもつスライムが現れた。
「…ちょっと可愛い」
現れてすぐ、ちょこちょこ歩き始めたゴーレムにすこしほっこりした瑠璃姫だった。
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