1月3日 僕の生活

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その後 ファミレスは夕方の繁忙期に差し掛かる 「ハイ!5番テーブル上がり~!!」 「2番テーブル追加いいですか!ミックスポテト・カラフルサラダお願いします!」 「こっちは大丈夫だから7番の片付けお願い!」 あわただしくホールと厨房を行き来するスタッフ 僕も見習い人ながらも注文聞き→配膳→下膳→片付けをただただ繰り返していった その間 彼女とはすれ違いざまに顔を合わせるだけだった それでも 彼女が休みで居ない事と比べれば、まだ幸せだった そんな繁忙期も夜の9時を境に下火となり、スタッフも余裕の表情が出てくる 「晴クンと霧チャン20番どうぞー」 女性のフロアマネージャー(フロアの責任者)が僕と彼女に声をかける ちなみに20番とは『休憩』の意味だ 僕の胸は踊った 彼女と休憩出来るなんて…今日は最高の日だ 年明け早々縁起が良い 僕はホールの奥にいた彼女へ向かい声を掛ける 「御坂部~20番だってさ」 「あ ハイハ~イ 何?晴クンも?」 「うん…そうみたい」 僕はニヤけそうになるのを堪え、平静を装いながら返事をする すると彼女は 「じゃ晴クン 先に休憩入ってて 私残った仕事片付けてから行くから」 『そんなの残ったスタッフにさせたらいいじゃないか…』 そう思ったが 他人任せにしない責任感の強さ それが彼女の良さだと思うと、何故か自分が誇らしげに思えた 彼女を好きになった僕の審美眼は間違っていないと 「わかった じゃあ先に行ってるよ」 そう彼女に告げ、僕はスタッフルームへ一足先に向かった
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