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お面の男が暗闇に消え、雰囲気が柔らかくなった。
葵は何もなかったかの様に夏音に振り向く。
「とりあえず、新撰組の屯所に向かうぞ」
そう言い、手を引く。
突然手を引かれ顔を赤くするが、夏音はやっぱり新撰組に行くのか…と思った。
「ね、ねぇ…さっきのお面の人誰なの?」
聞いていいのか分からなかったが、気になるので聞くことにした。
しかし返ってきた言葉は
「今は教えられぬ 」の一言のみ。
“今は”って事は“後々教える”という事なのだろうか?
と解釈し、それ以降、お互いに言葉を発することはなかった。
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