過去の日常

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「―――――てめぇー待ちやがれ!!」 「待てって言われて誰が待つかよ!?」 ある場所のとある家に響き渡る喧騒。 表門には二人の門番らしき人物がその喧騒に中を振り向く。 「たかが焼き魚一口くらいでそんな怒るなよ?!」 「るせー!だいたい、人の飯取るのがおかしーだろ!」 門番の二人からすると“いつのも”出来事の様であまり気にとめていない様子。 ただ、近所迷惑も甚だしいという事だけのようだ。 「っーか、さっさと返せ平助!!」 「てか、もう食っちまったよー新八さん♪」 平助と新八と呼ばれる男二人が廊下でやりとりしていると、二人がいる真ん前の部屋の襖が開いた。 そこには一人の男が二人を睨んだまま立っていた。 「…………」 「「…………………ひ、土方さん………」」 「…………………………………」 どうやら、二人を睨んだまま立っている男は『土方』というらしい。
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