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アレックスは私の話に驚いていたけど、最終的には怒り始めた。
「なんか傲慢なヤツなんやな。ほのかの気持ち、考えてないやん」
「ううん。私の気持ちは考えた上で、いっちゃんはこうしたいんだと思う。そーゆー人だから」
「考えた上でやっとる方がたちが悪い。ほのか、なんだったらその男から逃げ切れるようにしてあげよか?」
「え?」
「俺の家、アラブの石油王でも、どっかの国のプリンスでもないけど、一応アメリカの大富豪やで」
「えっ! ええーっ」
アレックスは驚きのあまりに叫んだ私を見て、照れくさそうに、頬を赤くした。
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