ゲームは気づかないうちにはじまってしまった

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あの後、アレックスは用事をすませてから、家に来ることになって、こうして三人で、アレックスが来るのを待ちきれずにいる。 「あれー。おっかしいなあ」 「どしたの政信?」 「いっちゃんにメール送ったんだけど、返事が来ないんだよね」 「えっ! なんでいっちゃんにメール?」 「ほのちゃんの事が心配になって、飛んで来ると思ったから」 「なんで、いっちゃんに飛んで来て欲しいのよ!?」 「だって、ここ最近のほのちゃん、元気ないから。結局、それっていっちゃんが忙しくて会えないからじゃないの」 はあ? なんでそうなるの? 私が反論するため口を開きかける前に紗英ちゃんがピシャリとこう言った。 「政信! そこまで進んでないのよ! 諸事情が片付くまでに、夏が来るかもしれないんだから!」 「じゃあ、ほのちゃんはなんで元気ないわけ?」 「それが、気づけてたら、ほのかがモデルになろうなんて思わないわよ」 なんか、言われたい放題だけど……。よくわかんないや。
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