ゲームは気づかないうちにはじまってしまった

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「あ、別に地味とか言うてないで。ただ、こういう落ち着いた感じが好きなんやなと思って意外やったんや、ほのかの外見と逆やなと思て」 「外見って?」 「思わず声かけたなるよなベッピン」 私がベッピンかどうかはとりあえずまあ置いとくにしても。 「アレックス……。その逆って、やっぱ地味ってことなんじゃ……」 「うわっ。や、えーと」 アレックスの慌て振りに思わず吹き出してしまった。 「いーよ。別に何のフォローもいらないから。私はこういうのが落ち着くの」 「そうなんやろね」 アレックスは、さらにキョロキョロして、目をとめたものに指差した。 「見せてもうてもええ?」 「あ……。うん」
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