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「ほのか、何度も言うけど、ネガティブな思考は捨てなさい。私、本音は言わなかったけど、受けたオーディション、引っかかれても一つかもしれないと思ったわ。
あんた、全部物にしたのよ?
しかも、最初の仕事で、彼の記憶はもどった。あんたには、幸運の女神がついてる。
男一人くらいどうにでもなるわよ」
ナツコさんの言葉は、いつも本当に魔法みたい。私にないもの、全部補ってくれる。
「男一人くらいどうにでもなるって、ほんと?」
「どうにでもなる証拠に、あんたはジャンのマリエを着た上に、妖精みたいだ! って言われてたじゃない」
ジャンは私が狙ってたのに!
そう、叫ぶナツコさんの姿に私はお腹の底から笑いが零れた。
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