171人が本棚に入れています
本棚に追加
「いっちゃんは、ほんとにそうしたいの？ 私の事全部忘れて、サンドラ・フェリスと結婚して、それでほんとに幸せなの？」
我ながら、私とじゃなきゃ、幸せになれないみたいな強気発言に自分で言っといて驚いてしまう。
いっちゃんは頭を掻き毟ってから、また私を抱きしめた。
天国と地獄と天国と……。
恋ってヤツは行ったり来たりが激しすぎる。
「おまえの、安全と幸せの方が俺は大事。そのためだったらなんだってする」
「いっちゃんが、私の側にいないんじゃ、私幸せになんかこれから先ずっとなれないよ」
いっちゃんは、私の目の中を覗き込んだ。その瞳の中には私が映ってる。
．
最初のコメントを投稿しよう！