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「ナツコさん、ごめん。忙しいのに、無理言って来て貰って。でも、ナツコさんにメイクして貰うのが一番効くから」
「忙しいって言っても、私は今も、メイクの仕事は入れてるから遠慮する事ないわ。現場に行かないと、新しい事も思いつけないだろうし、今日、ほのかが勝負メイクしたい気持ちもわかるから」
ナツコさんはいつも通り手際よく、メイクBOXを片付け始めた。
「でも、ほのか、まさかあんたが、サンドラ・フェリスからの仕事をうけるなんて、5年前あんたとパリに行った時は思いもしなかったわよね」
「ナツコさん、私は今でも信じられないよ。サンドラが私に仕事をくれるなんて。思いっきり平手打ちしたんだよ? 私」
「はは。そうだったのよね」
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