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ひなたがスゥ子を見ながら珈琲を飲んでいると、りおが料理を持ってきた。
「はい、パニーニとサラダにスープ。野菜はしっかり食べなきゃね」
「りおたん、ありがとう。わぁ、美味しそう」
ひなたは、りおに微笑むとパニーニを頬張る。
「かほたん、りゅーたんにおやつを運んでくるから。後で、おやつにしましょ」
そうかほに話し掛け、りおはお盆を持ち廊下に向かう。
地下室に向かう廊下は、薄暗く何故か壁に姿見がある。
その姿見の隠しボタンを押すと、姿見が回転ドアの様に動き、りおはその中に入って行った。
スゥ子が、そのりおの姿をじっと見る。
「今日は、りゅーたんからおやつのお許しが出ると良いわね」
かほが、スゥ子に話し掛けると
「お姉たまは、スゥ子が嫌いだから苛めるの?」
涙目でスゥ子が、かほを見上げた。
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