5/17
222人が本棚に入れています
本棚に追加
/372ページ
ひなたがスゥ子を見ながら珈琲を飲んでいると、りおが料理を持ってきた。 「はい、パニーニとサラダにスープ。野菜はしっかり食べなきゃね」 「りおたん、ありがとう。わぁ、美味しそう」 ひなたは、りおに微笑むとパニーニを頬張る。 「かほたん、りゅーたんにおやつを運んでくるから。後で、おやつにしましょ」 そうかほに話し掛け、りおはお盆を持ち廊下に向かう。 地下室に向かう廊下は、薄暗く何故か壁に姿見がある。 その姿見の隠しボタンを押すと、姿見が回転ドアの様に動き、りおはその中に入って行った。 スゥ子が、そのりおの姿をじっと見る。 「今日は、りゅーたんからおやつのお許しが出ると良いわね」 かほが、スゥ子に話し掛けると 「お姉たまは、スゥ子が嫌いだから苛めるの?」 涙目でスゥ子が、かほを見上げた。image=477620357.jpg
/372ページ

最初のコメントを投稿しよう!