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「…っ。」
CDから流れる言葉たちは、あまりにも今の自分とかぶりすぎていて思わず泣きそうになる。
愛してる以上の言葉を知ったところで伝える時などないけれど。
「椎名?」
「ん?」
「またぼーっとしてた。」
「あ、ごめ…」
「ちょっと顔色悪いな。疲れてんのか?俺そろそろ行くけど休んどけよ。」
「うん。」
疲れ、ではないけれど説明なんて出来ないから大人しく布団に入る。
レンちゃんはその姿を満足げに見て私の頭に何度か手をおくと"またな"と帰っていった。
時刻はいつの間にか昼過ぎになっていた。
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