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昼食のケルビは部位ごとに切り分け焚火で火を通す。
毛皮は乾かし衣服とした。
昼食の支度を終え、そわそわしながら待っていると両親が水を持って帰宅する。
傀は両親の手をひっぱり足早に席につかせる。
「トト、こんなことまで出来るようになったのか。」
「さぁさ、疲れただろう、水も汲んできたし潤すといい。」
傀は注がれた水をガブ飲みし、肉を貪った。
食事を終えた傀は、今度は夕飯の為狩りに出かける。
そこで、ある異変に気がつく。
狩ったのはアプトノスの子供である。
少量の電撃を浴びせ、心臓麻痺を起させるだけで充分だった。
(あれ…?なんか電撃が少し黒かったような…)
再度、空中に電撃を放つと光は黄色の閃光を放った。
(気のせいか…)
最近テンションが高いせいか体の調子がすこぶるいい。
両親と暮らし始めてから体がやけに軽い。
高揚感はこうも影響するのだろうか。
そして傀は両親にはさまれ眠るのであった。
背中の白く輝かしい毛が、毛先だけが黒くなっていることに気がつかずに。
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