空は誰の上でも青い

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司祭は俺を、”追い詰められた無計画な犯行”と思ったに違いない。 爆弾魔や不定期犯を俺にでっちあげた辺りは頭が切れるのだろうが、その後は俺と同じく力ずくだったな。 民衆を言葉で翻弄し、新郎新婦を逃がす事を誘導した。 俺が”式をやめろ”と行ったのはその為だ。麗を取り返しに来た事を悟らせないために、ゴールド卿を狙っていることを可能性として残した。 結果、奴は二人と行動を共にした。 基本城にいる司祭ならば隠し通路も知っているだろうしな。 まぁ部外者に使わせるとは思っていなかったが。 さて、ではどこへ向かったのか・・・これもある程度予想は着く。 俺たちが使ったのは<Lanze>への道。スラムへの道もあるだろうが、絶賛火事中のスラムは問題外。民家?開けた広場?現実的じゃない。 じゃあどこか。まぁ手を組んでいる事がわかった今だから推理できたわけだが。 そして、あえて隠し通路から後を追う。 まさか逃げたと思った賊が、同じ隠し通路から追ってくるとは夢にも思うまい。 最後に笑うのはこの俺だ。 麗、かならず助けるぞ…!!
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