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「はぁ…放課後、教室残ってろよ」
「?…分かった」
首を傾げながら頷くと、無表情のまま席に戻っていった
「中津ってさ、佐川の事大好きなんだな」
席に座ると、後ろの席の笹木に話しかけられた
「ん?」
「だから、中津はお前の事好きなんだなって」
誰か、この男に教えてやってくれ
ため息が出た
「…好かれてるの反対だと思う」
「い~や。違うね。だって中津、嫌いな奴には話しかけないし、目も合わせないもん。実際、俺がそうだから―」
「なあ…言ってて…悲しくないか?」
「い、いいもん!ボク、強い子だもん」
壊れたから、放置することにした
中津は、多分俺に、成績で負けたくないんだ。
あるだろ?コイツだけには負けたくねぇ!みたいなの。俺に思いあたるのはそれ位
面倒くさくなったので、赤ペンを取り出し、間違い箇所を直す事にした
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