覚醒

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-------------- 「………に私が記憶を思い出せばいいわけなんだ」 病室で憂が晶にむかってそう呟いた 「だ、大丈夫なの?」 倒れて運び込まれたと聞いた時は、心臓が止まりそうなくらいに驚いた けれど、すっかり落ち着いた様子の憂に胸をなでおろす 「ふふ」 不敵な笑みを浮かべ、憂は続けた 「二重人格なわけじゃないよ?晶」 憂のその言葉に晶はビクンと反応した 「――え?」 と、とぼけたふりをしてみたが 「私、そんなに内気なわけじゃない 自分は死んじゃうと思ってたから、何もかも諦めてたけど 卑屈だっただけ その気持ちは、きっと皆にはわかんないだろうけど」 そんな憂を真顔で晶が見つめる 「奴隷、奴隷って言ってた………仕返し。」
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