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「我慢するの?ずっと?」
亮の焦った顔がたまらなくおかしくて、笑いを堪えるのが大変だ
「お前……頼むよ………」
亮が肩を落とす
「よそいっちゃうよ?」
小悪魔のように亮の顔を覗き込む
「それは駄目」
突如、思い付いた言葉を口に出す
「じゃあキスだけしてくれたら今日は諦める」
自分でも何をいいだすんだ…と、ツッコミたくなるが、本当にそうしたいわけじゃない
今まで抑えて来た自分が解放された様に次々に言葉が出て来る
病院で亮の気持ちを知ったせいで、自信がどんどんと憂の行動力に拍車をかける
「駄目」
「やだ」
ちょっとだけ、ワガママ言って
困った姿をみたいだけだった
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