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「だって今日が駄目なら明日も駄目で
ずっと駄目じゃない」
すっかり自分が記憶を取り戻した事も忘れて
ムスッとした顔て膨れてしまった
誤解されたこの人格は、いままで言えなかった事もすべて口に出来る
「駄目」
「じゃあ抱っこ」
「抱っこはもっと駄目」
「やだ!」
じゃあ何だったらいいの…………!?
ここまで来たら、意地になってしまう。
それがどんな事なのか、経験がないからわからない
「今日はもう負けないからっ」
もう記憶は戻ってるんだもん
「抱っこしたら帰る?」
亮が諦めたまんまため息をついた
「抱っこしたら帰る」
嬉しくて思わず笑顔でにっこり微笑んでしまった
「だ…抱っこだけだからな」
そういうと、憂の肩をだきよせ、ギュッと腕の中に包み込んだ
広くて大きな亮の胸の中
あったかい………
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