アフター2

10/20
前へ
/28ページ
次へ
「亮…大好き………」 ついうっかり自然と口からこぼれた 亮の腕に力がはいり、亮の身体が更に密着する ……すき…… 「チュウも」 自分でも驚くような言葉が次々に出てくる 亮が固まってしまった 余りにも亮の顔がおかしくてとうとう笑いを堪えきれなくなった 思えば、男をしらなすぎた 「――ぷっ」 亮の腕の中で小刻みに震えながら笑いがこぼれた 「!?」 …そんなに…… 「ずっと我慢してるの?昔の私の事大切なの?」 笑いが止まらなくて、ひきつりながらつぶやいた 「――大切だよ……、記憶のないお前も、全部」 優しい、亮の声 「…嬉しい」 何度でも聞きたい言葉
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1172人が本棚に入れています
本棚に追加