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「でも亮、私のこと奴隷って言ったのに、全然奴隷になってないよ?」
「――それは…
って!?ええっ!?」
亮が憂を引き離した
「奴隷って何の奴隷にするつもりだったの?」
小悪魔のようなとぼけた顔で憂が微笑む
「お前っ………」
「亮の奴隷どころか、私、晶の仕事手伝ってるだけだよね?
亮が私を変えてくれた訳じゃないもんね?」
「……」
「お姉ちゃんのお陰だしね?」
「……それは……」
「ごめ………」
「前に押し倒された時、亮が「奴隷だろ」って言ったのにはすっごく傷付いたんだよ?」
気付いて
思い出したんだよ、亮
私、ちゃんと全部
思い出したから
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