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目が醒めた時
目の前には真っ白な天井
慣れた薬品の匂いが鼻につく
しばらくしてなかなか動き出さない脳が思考を始めた
…また………
スゥッと空気を吸い込むと、ため息のように空気を吐き出した
…また倒れたの……
情けない……
憂はゆっくりと目を動かし、周りをうかがった
ふと、自分自身の変化に気付く
途切れ途切れの記憶が蘇る
少しキリキリと痛む頭に手をあてた
無くなった筈の記憶のピースがカッチリと空いた穴にはまる
――思い出した
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