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「ごめんね,私腐女子なの」
突然,中学校時代から付き合っている
彼女に言われた言葉。
腐女子…?
何それ,婦女子じゃなくて腐女子?
俺の頭は混乱状態。
腐女子って何?
すると彼女はそのまま話を続けた。
「だからね,春輝には幸せになって欲しいの」
目が点になる。
腐女子だから,幸せになって欲しい?
えと…
「俺は御前が腐女子でも大丈夫だよ…?」
「あのね,単刀直入に言うけど
あの子と付き合って欲しいの」
あの子?
誰だろう?
「ほら,春輝と同じクラスのあの子だよ」
そう言われても検討がつかない。
俺には花月しか居ないし。
「か,花月…?」
「なぁに?」
「つまり,別れたいって事か?」
俺は訳がわからなくて,
そう聞いてみた。
「違うよ,そういう意味じゃなくて。
春輝にはただ,幸せになってもらいたいだけなんだよね」
「俺は花月といて,十分幸せだよ」
花月の言ってる意味が分からなくて。
「でもね,春輝はあの子と居たしか絶対幸せだと思うの」
あの子って誰だ…?
「あのさ,さっきから"あの子"って言ってるけど誰の事?」
率直に聞いてみた。
「えとね,同じクラスの…」
同じクラス…?
確かに同じクラスの女子は可愛い子が多い。
でも俺は花月が1番だし。
いきなりそう言われても困る。
俺は花月からの答えを待った。
すると花月の口から出た答えは…
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