星の世界

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日和は、言葉を失った。 五行にこんなに深い意味があるとは思わなかったからだ。 白猫は、そんな日和などかまわずに歩き出した。 沈黙のなかを歩き続ける一匹と一人。 日和はその間、いくつもの歪な五芒星をいくつも見た。 5つの力は、明らかに不安定だった。 だか、しばらく行くと、徐々に歪な五芒星が減りだした。 さらに奥に進むにつれ、五芒星は線も均一でとてもきれいな星型になっていた。 気づくときれいな五芒星は、一面に広がっていた。 『この辺りは、陰陽師が活躍中していた時代だ。自然の均衡が守られておる。』 白猫はそう言うと、ある五芒星の上に座りこんだ。 この五芒星もきれいな星型だった。 『日和、ここに来なさい。』 白猫にそう言われ、日和は五芒星の上に立った。 『時間の旅の終わりだ』 白猫はそう言うと、真っ直ぐ上を見た。 ニャーオ、ニャーオ、ニャーオ ニャーオ… ニャーーーオ。 白猫が5回鳴くと、 一面に広がっていた五芒星の光が一斉に消え、足元の五芒星のみがただ一つ光っていた。 白猫は日和に一礼して、自分の右前足を日和の右足にのせた。 すると、足元の五芒星と白猫の首輪が光だし辺りをのみこんだ。
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