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「………。」
あまりの驚きの連続に
俺は目を見開いたまま
少し戸惑いながら止まっていた。
しばらくの沈黙を破ったのは
堂々と扉を開けた堂々としていない
目の前の柔和な雰囲気を持つ小さな女子。
「…っ…ぁ、あのっ……ぁ……えと…」
口を何度もパクパクとさせて
声を絞り出して、目がオロオロと泳いでいる。
明らかに人見知りか、挙動不審の人でだ。
できることならばこの状況で後者はご勘弁願いたいので
前者であることにするとしよう。
そして俺は目の前で自分で扉を開けたことによる
後悔に陥っている挙動不…人見知り女子に
助け船の意味も込めて疑問を口にする。
「……だれ?」
「っ!!!えと!あ、あまっ!あ、ちが…や、ちがく」
「わかった。落ち着こうか」
「…は……はい…」
大丈夫か、この子…。
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