琴原 遊と並木 天音

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「!?っ?…!?!?!?」 俺は困惑と驚愕の『理解不能』に 頭がいっぱいになった。 「…はっ!っあ、ご、ごめ…ごめんなさい……」 手を離す人見知り(?)女子。 そして頭がショートしたのか 勢いに任せて一気に まくしたてるように言葉を吐く。 「えと、こ、ここ、琴原くんのクラスの  委員長のな、なな、なみっ、なみ、並木 天音ですっ!  そのっ、先生からこ、琴原くんを見かけたら  教室まで連れてくるようにって言われてて!  わ、私が!委員長だから…って…  だから、その……その…  …えと…えと…えと……だから…」 勢いがだんだんと無くなって 次第に俯いていき、最後の方には泣きそうな声に 変わっていった。 その様子に呆気に取られた俺は さっきのことよりも 今のこの状況に困惑させられた。 (おっ、俺が泣かしたみたいなってる……)
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