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記憶を遡る事……昨日……
「ごめん……真琴」
久し振りのデートに浮かれた私に
彼は別れと謝罪の言葉を告げた。
呆然と立ち尽くす私を置いて
彼は背中を向け歩いて行く。
あまりに突然過ぎて
涙も出ない。
どれくらいそこに立っていただろう
風に靡く、彼の為に伸ばしたストレートロングが
煩わしい程顔に掛かる
────‥‥切ってやる
こんな髪……意味無いじゃん!
踵を蹴って、その場から一番近い美容室へ駆け込んだ。
「いらっしゃいませ~。
今日はどのように……」
彼の嫌いな
「ショートにして!」
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