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「‥‥ありがと。おやすみ」
家の前に着き、琉生を振り向かず
そう言って家に入る。
鍵を閉め親が起きないように
ゆっくり階段を上がり自分の部屋に入った。
深い溜め息を付いて、カーテンの隙間から外を見ると
琉生は私の部屋を見てる。
いつもそうなんだ。
部屋の明かりが付くまで
あーやって見てるんだ‥‥
また、もう一回溜め息を付いて
電気を灯す。
──‥‥これで帰るでしょ
‥‥うん。歩いて行った‥‥
カーテンから覗くと
背中を向け歩いて行く琉生を眺めた。
私は
琉生がキライ。
イライラする。
私より可愛い顔で
私よりモテて
私よりチヤホヤされてる
琉生が‥‥大きらい。
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