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啄むキスを重ねながら
視線を時々絡ませる。
何度も
何度も
確認する。
『今、キスをしてるのは
ずっと胸を締め付けてた人だ』って
本当は
もっと深くキスしたい‥‥
だけど‥‥
「‥‥今度、デートしてくれますか?」
触れ合うキスの合間に聞いた。
「‥‥喜んで」
ふふっと笑いながら
啄み返してくる彼女。
「‥‥‥その時は
沢山キス、してイイ?」
また微笑み頷きながら
チュッと可愛くキスされて
笑い合った。
──‥‥幸せ
これからは
祥子さんの視線の先が
他の誰でも無い僕なんだ‥‥
これからの彼女との事を思うと
直ぐに胸が熱くなる。
そして妄想しそうになるのを
ブンブン押し払った。
そして目の前にいる祥子さんをジッと見詰めてニコッと笑顔を見せる。
(もう、妄想なんて必要ないし‥‥。
手を伸ばせば‥‥本人がいるんだから‥‥)
暫くは店長に甘えてハグしたり
キスしたりして過ごした。
────‥‥僕等のはじまり。
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