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───‥‥コソ‥コソ‥
「‥でも、何て言って連れ込むんですか?」
店長は人差し指を立てて
こめかみを数回差し
悪魔の笑顔を見せる。
「‥‥‥だから‥‥」
‥‥‥コソ‥コソ‥‥
「‥‥‥なに、してんの?」
「ぅわぁ!」「ぅぉお!」
話に夢中になって真琴君の事
すっかり忘れてた!
‥‥ってか、疑いの目‥‥
「ち‥違うから!真琴君のノロケを‥‥そう!ノロケ聞かされてた!」
‥‥通じた?
‥‥‥‥‥‥‥
ありゃりゃ。
表情は怒ってるのに‥‥真っ赤っかですよ‥‥
そんな真琴君の腕を引っ張り
座る店長の足の間に立たせ
ギュッと抱き締めて
僕を見上げる店長。
「‥‥分かったら邪魔だから‥‥早く行け」
真琴君は店長の肩を押し退かそうとしたり、叩いたり
身体を反らせてる。
店長の視線が真琴君を見上げると
魔法に掛かったみたいに大人しくなった。
───‥‥この二人
本当に愛し合ってんだ‥‥
「‥‥店長!真琴君!僕、頑張るから!」
2人に背を向けた瞬間
店長が親指を立てウィンクしたから
僕は片手を挙げ、彼女のテーブルへ歩き出す。
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