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ふと、カピカピになっている髪の毛先を見てみた。
つるつるだ。艶々している。髪が、きれいになっている。
……えええ?
私は立ち上がり、慌てて洗面台へと走った。鏡へ自分の姿を映すと、思わず息を飲んだ。
「……な……」
奥二重だったはずの目が、ぱっちり二重の切れ長の瞳に変化している。鼻筋はすっと通り、肌も透明感あふれる真っ白な肌に変わっている。何もつけていないのに赤く熟れた唇。心なしか、顔の大きささえ小さくなっているような。
さらに、胸も少し大きくなっている気がする。足もO脚じゃなくなって、細く長く伸びている。
自分が心の中に描いていた、理想の美人像、それが今鏡に映っている。
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