第1話

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《プロローグ》 過ごしやすい。このままこの気候が続けば良いのに。 真っ青な青空が高く高く澄み、雲すらも光って見える。 東からちょっとだけ冷たい風が吹き、木々が揺れ、私の髪がそよぐ。 10月。 私の大好きな季節、秋。 とうとう秋がやってきた。 苑宮 深秋。 私の名前だ。 読みはしのみや みあ。 10月10日の秋真っ盛りの晴天の日に生まれたから深秋とつけられた。 あと10日。10日で私は15だ。 10月20・21日は学芸祭。 10月31日からは3泊4日の修学旅行。 10月は最高の月。 中間テストは9月半ばに終わり200人中5位だった。 このまま行けば難関高にも難なく合格できると担任に言われた。 だから勉強は何の心配もないんだ。 でもただ1つの悩み。 それは、 2人の男子に恋をしてしまった。
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