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私は真実を見つける事はできない。
何故なら私は､真実を探す者だからだ。
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魔法──とは。
一言で言うならば､魔力を持った者が行使し､支配し､遣う､魔力運搬技法である。
詳細に記すならば────
2019年に我々が発見し､そしてまた､現時点に於いて､大方の人類が保有していると思われる､【魔力】を扱う為の､技術だ。
元来ある科学的確率論や思考実験。
神話､伝承等に存在する事柄､特性。
思想､歴史上に存在した技術や事象｡
その他エトセトラを自身の持つ独自の魔力を基盤に､術識論理を組み立て形成する理論系統にして概念や起源、確率等に触れる事が出来る魔力運用技法である。
『法』であるが故に発動されれば発動者を主柱にして､発動者の力量にもよるが､基本的には半径2mを纏めて術識の圏内へと取り込む事ができるだろう。
……また『法』であるが故に､一度魔法が発動された空間では､『法』に対する『法』──即ち誰か違う魔法が発動されてもいない限り､その発動者の魔法によって術識圏内のありとあらゆる存在は黙して従う事になるとされる。
（中略）
尚､魔法に属性など存在しないが､『魔法を遣う者』──『魔法遣い』には属性が存在すると思われるとされる。
現在､【魔法】を最上に高めた場合､【魔法】よりも激しく､また莫大なエネルギーを発生させる技術──【魔導】の存在が提唱されているが､明らかではない。
以上が､我々､魔法研究学会の研究成果の集大成であると言う事を､魔法研究学会会長･リーゼロッテ=プラヴァツキーによって､此処に記す。
2019.12.21
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