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「だから‥‥フィッティングを?」
「‥‥そっ。フィッティングでその人の総技術が分かるからさ」
「‥‥総‥技術?」
「販売、検査、加工‥‥。
どのレベルか‥‥どれくらい分かってるか‥‥
口を開かれるより、余程分かりやすい」
「‥‥はぁ‥‥」
納得出来たような、出来ないような表情でいる真琴に
顔を覗き込んで見る若菜。
「‥‥君のフィッター‥‥。
天使だね?」
不意に指摘され驚いていると
「このライン‥‥
繊細に添ってる曲線を作れる技術は‥‥天使だ」
耳後ろを覗き込みながら
息の掛かるほど近くで視察する。
「ちょ‥‥止めて下さい」
今にも覆い被される勢いで
覗き見ながら身体を寄せてくる。
真琴は両手を伸ばして胸を押し戻そうと必死。
「おや~?華奢で女っぽいのに
力までないなんて‥‥マジで男?」
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