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手を握りバックヤードへ向かった。
先に部屋にいた若菜はコーヒーを淹れながら寛いでいる。
「天使は相変わらずブラック?」
無言でいる天使と真琴に、若菜は笑顔でコーヒーを渡す。
「んで?なんでお前?」
ソファーに座りながら若菜に聞いた。
「天使ちゃんが大変だから
若菜ちゃん行ってきて~って
オーナーに言われたから」
「‥‥だから、なんでお前?」
「そんな急に店長レベルが捕まるワケ無いっしょ?
オレなら店の事も、駒龍さんや健太‥‥天音ちゃんだって顔見知りだしさ‥‥。
安心だったんじゃねーの?」
天使の横に座り黙って聞いていた真琴が疑問に思っていた事を口にした。
「そもそも‥‥なんで若菜さんが来る事に?」
「天音の事で‥‥俺店を空ける事が多くなるだろ?」
「‥‥う‥ん」
「もし適合したらさ‥‥
骨髄移植すんのに3日間入院して
数日は休んだ方がいいらしくってさ‥‥。
約一週間‥‥店長不在、加工者不在じゃあ
シャレになんねーだろ?」
真琴は無言で頷きながら
真面目な顔の天使と、ニヤニヤしてる若菜を交互に見た。
「だから、オーナーに頼んでたんだ。
その間だけでも働ける人を‥‥。
っそしたら‥‥」
「はぁ~い♪オレ、ご指名頂きましたぁ~」
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