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真琴は忽ち真っ赤になり
視線を泳がせる。
幸せそうに顔を見合わせ笑ってる2人を目の前に
若菜は一瞬怯んだ。
「‥‥‥ふぅ~ん。
大切な奴‥‥ね?
なる程‥‥」
腕を組みながらテーブルに寄り掛かり
左口角を上げニヤニヤし出した。
「天使‥‥男に手出すとは‥‥
信じられなかったけど‥‥事実みたいだね?」
「性別は関係ねーよ」
「‥‥‥ふ~ん。
まっさか‥‥天使からそんな言葉が聞けるなんて‥‥」
「若菜には関係ねーだろ」
「‥‥‥‥‥」
天使は立ち上がりながら真琴の手を引く。
チラッと若菜に視線を向けて
「取り敢えず‥‥来月から宜しく」
そう言ってバックヤードを2人で出て行った。
その後ろ姿を無言で眺める若菜。
「‥‥いいよ。
取り敢えず‥‥
まこっちゃんには感謝だな?」
不適に笑いながら
そう呟いていた。
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