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「僕‥店長不在の店って‥‥初めてかも」
「そうだよね?休んだ事無いんじゃない?」
「加工が出来るの、今は店長だけだし‥‥休めないしなぁ」
そんな会話をしながらオープン準備を終え
メーカーから届いたレンズを
未加工ボックスに入れていく。
「おっはよぉ!」
「おはようございまぁす!」
健太に続き拓真がドアベルと共に元気に声を響かせた。
「健太さん!おはようございます!
いよいよだね!?」
琉生が弾みがら健太に近寄り話し掛けた。
「おう。良かったよ。
まぁ‥‥年内ってのは流石に難しいけど
来年から本格的に始めるらしい」
コートを脱ぎながらそう返事する健太。
同じく横でハンガーを手に取る拓真も話しに入る。
「健太さんは行かなくていいの?」
「あ?俺は‥‥まだみたい。
病院に居るところ、まだ見られたくないって」
「‥‥天音ちゃん」
「でも‥まぁ‥、店長一緒だしな」
トーンを落とした健太の言葉に
みんな無言で頷いた。
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