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鼻水を啜りながら経緯を話す健太の広い背中は、かなり丸まっていた。
「俺、イブに手出してないんですよ~」
真琴と顔を見合わせた。
2人からその辺りの話題が無かったから
敢えてこちらから聞かなかったのだ。
「‥‥そうだったのかよ」
「部屋に風呂あって‥‥浴衣とか‥‥
我慢出来そうに無い要素が有り過ぎて‥‥。
車ん中ではチャラけて言ったけど‥‥
想像するだけでダメなのに‥‥
実物居たらどーすればいーっすかね!?」
──‥‥‥う~ん
男にとって、実に切実な訴えだ。
「‥‥じゃあ、今夜は四人で寝る?」
「‥‥‥え′′!?」
「‥‥‥えっ♪」
真琴は俺の耳が可笑しくなったかと疑うような事を言い出した。
「‥‥お風呂はアレだけど‥‥
その後直ぐ此処に来れば?
布団は仲居さんに言ったら
運んでくれるんじゃない?」
──‥‥‥嘘だと言って‥‥
‥‥‥マイハニー
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