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「あー、良かった!」
「ホント~。感動したぁ」
「ホンワカして‥‥凄く幸せな気持ちになった♪」
「やっぱ、恋愛映画はいーよなぁ」
各々感想を言い合いながら、昼時間もあり近くのファミレスに入った。
本当は静かな喫茶店が良かったけど、天音からの希望じゃあ誰も逆らえない。
「俺、ハンバーグ」
「僕は‥‥チキン系がいいなぁ」
「私、ドリア!」
メニューを見ながら選んでオーダーし、昼からの予定を話し合う。
色んな案が出たけど、俺は一つ提案した。
「ここから車で30分くらいの所に、動物園あるんだけど‥‥
そこ行きません?」
「動物園って‥‥空いてんの?」
「一応、ネットで調べて来たんだよね」
「‥‥‥‥‥‥」
「どうしたの?天音ちゃん‥‥」
あんなにハシャいでいた天音が、急に黙って俯く。
正面に座る真琴君が声を掛けていた。
俺が店長にプリントアウトした地図を見せ説明していると、横に座る天音がムズッと腕を掴かみ引っ張る。
ビックリして顔を向けると、今にも泣きそうな表情で俺を見上げていた。
「健太さん‥‥
‥‥もしかして
天音がしたい事‥‥
覚えててくれたの?」
「‥‥‥‥‥」
そう‥‥
イブの日に、天音がしたい事を話してくれた。
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