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カラオケ店に着くと誰が誰の横に座るかの話しになった。
正直俺は誰の横でも良いけど、そうじゃないのが三人いる。てか俺以外の全員だ。
まぁ流れに任せていると、功介は愛希の隣に、俺は千絵里の隣に座る事になった。
「誰が1番に歌う?」
「私自信ないかも…」
「私もー…」
「なら功介だな!」
「俺かよ!まぁ良いけどさ」
そう言ってデンモクを操作し始める功介。
「千絵里ちゃんてどんな歌聞くの?」
「私は結構色んなの聞くねー。秋斗君は?」
「俺も色んなの聞くよ。最近良く聞くのはちょっと古いけどキセキって曲かなー」
「あの不良が野球で甲子園目指すドラマの?」
「そうそう!」
「あの歌良いよねー」
「あの歌が1番好きなんだよ」
その時スピーカーから音楽が流れ出した。
ヴィジュアル系の曲だな。
それから皆順番に歌っていき、何周目かした頃。
「あのさ!千絵里ちゃん連絡先聞いても良いかな?」
「…えっ?」
「嫌なら良いんだけどさ」
「全然嫌じゃないよ!むしろお願いします!って感じだよ」
そう言って千絵里は笑ってくれた。
そして俺は難なく千絵里の連絡先をゲットした。
俺が歌う番になると、何気なく功介達のほうに視線を向けると向こうも連絡先を交換していた。
「なぁ次皆で点数で勝負しようぜ!」
なんて功介が言い出した。
俺は功介には負ける気がしなかったので受ける事にした。
「良いぜ!」
「あ、楽しそう!やろうよ!」
「私も良いけど、愛希はあんまり歌上手くないじゃん!」
それを聞き、愛希はちょっとムッとした顔になった。
「千絵里には絶対負けないんだから!」
という事で、勝負した結果。
俺、89点1位だ。
千絵里、83点2位。
愛希、76点3位
功介、69点ぶっちぎりの最下位だ。
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