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イブの日から眼鏡屋で時々顔を合わせ、喫茶でよく話すようになった拓真君の彼女。
「商店街で材料揃えて行こ?」
「ついでに、雑貨屋に寄って
メッセージカードとか‥‥どおかなぁ?」
「あ~♪それいいねぇ~♪」
「うふふ‥‥嬉しい」
最初は年上だし、近寄り難い雰囲気があった祥子さんだけど
今は結構仲良し。
今日は以前から駒龍さんに厨房の一角を貸して貰う約束をしていた。
だから、仕事も午前だけの早上がりにしたのだ。
祥子さんは今日、明日と二日間休みを取ってるみたい。
これから女子同士で、バレンタインチョコを作って作戦会議を行うのだ。
チョコの材料やラッピングを揃え店のドアベルを勢い良く鳴らす。
「梓ちゃん~。祥子さんいらっしゃい」
琉生や拓真君は調度接客中で、喫茶にいた真琴君が出迎えてくれた。
「今日は宜しくお願いします」
年上らしく横で祥子さんは頭を下げていた。
「うん。駒龍さん、待ってるよ?」
促されそのまま三人で厨房へ向かった。
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