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溶けたチョコを型に入れながら、二人であーじゃない。こーじゃないと思案を巡らせていると‥‥
「‥‥‥余っとるんじゃが
やろうか?」
駒龍さんが厨房奥の休憩所から顔だけ出して私達を見て言った。
「‥‥儂はいらんで」
チケットを四枚ヒラヒラ靡かせる。
型入れをしてる祥子さんの代わりに私が取りに行った。
駒龍さんからチケットを受け取るとそれは‥‥‥
「ネ‥‥ネズミーランドフリーパス!!??」
「‥‥ッえ′′!!??」
祥子さんとチケットを疑視しながら、ゆっくり顔を見合わせる。
「‥‥っなんで!?パパこんなん持ってるの!?」
「その提携してるホテルのオーナーと知り合いじゃて。
貰ったけど、いらんから二人にやるわ」
思わず祥子さんと手を握り跳ねながら喜んだ。
「最高のバレンタインになりそぉ♪」
「パパ~ありがとぉ~♪」
斯くして私達のバレンタイン会議は終了した。
そうなると、問題はやっぱ休み‥‥
なんとか琉生の休みに合わせて、調整しなくちゃ‥‥
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