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機嫌良くその後の工程を終わらせ、祥子さんと喫茶で座りながらメッセージカードを書いたり
想像を巡らせトークに華が咲く。
女子同士で話してると時間なんてあっという間で
眼鏡店クローズとなり、琉生と拓真君が私達を迎えに来た。
帰ろうとドアに手を掛けると同時に、健太さんから声を掛けられた。
「気を付けて帰れよ~」
「あれ?健太さん。帰んないの?」
「俺、クローズ後勉強会~。
鬼監督の下で加工を教わってんだ」
「ぇえ!?凄いねぇ~」
「おぅ!サンキュ!梓ちゃん。
雪で滑べんなよ!?」
「え~!?アズ、そんなドジじゃないしぃ~」
「ははは」笑いながら手を振る健太さんに
「頑張ってねぇ~」と労いの言葉を言って店外に出た。
祥子さん達とも向きが正反対だからそこでお別れ。
女子同士、目配りをしながら無言の気合い。
「危ないから、手繋ご?」
目尻を下げてホンワカと笑う琉生に
私も吊られて笑顔になる。
握る方の手袋を取って、素肌で握り合った。
手袋よりも
琉生の体温の方が暖かい‥‥
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