拓真 × 祥子

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「た‥‥拓真君‥‥?」 「‥‥‥なに?」 「‥‥ここ、なに?」 「ITOU HOTEL 」 「‥‥‥‥‥‥」 高層ホテルを見上げた祥子さんの発した一言目がコレだった。 デートは次の日の予定だったのに 職場まで迎えに行って連行しちゃった。 「‥‥ちょっと、ドライブするだけだ‥‥って」 ──ウソです‥‥ 「今夜も会う予定だったし、どうせなら泊まった方が ゆっくり出来るでしょ?」 僕の苦しい言い訳。 「‥‥だから、一回家送って明日の準備させたの?」 「‥‥うん」 ジトッ見上げてくる彼女‥‥ 思わず視線を泳がせる僕‥‥ 「‥‥一緒に‥‥居たいなぁ~」 ちょっと甘えて呟いてみた。 ,
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