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その日の帰り道。
途中、公園で騒がしい声がしたから寄ってみると
何かを守るようにしゃがんでる女の子と
それを囲む数名の男子集団。
石をを投げたり
砂を掛けたり
服を引っ張ったり‥‥
とても『仲良し』って雰囲気じゃない。
まぁ、第一印象
浦島太郎で亀を虐めてるガキ達を見てる気分。
「お前達、何してんの!?」
僕の声にビックリした男子集団は
引きつった表情を見せ固まってる。
(いくらなんでもそんな目で‥‥)
そう思った瞬間
もの凄い勢いで僕の横を風が通り過ぎた。
(‥‥え?)
その風先を見た時には
恐怖の表情や怯えながら許しをこう男子集団に混ざり
独りのデカい男。
「あわわ‥‥悪魔さぁん。
スイマセン。スイマセン」
虐めてた男子が呪文のように呟く。
「‥‥‥ぶっ殺す」
「悪魔」と呼ばれたその男は
ゾクリとする程、地を這うような声色で冷血に言い放った。
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