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…………………よお。
俺は舞原 乱舞、18才だ。
取り敢えず…………おはようと言っておく。
今は朝の7時、健康的な時間帯だ。
はじめましてな奴らに自己紹介をすると………俺は近くの市立高校に通うごく普通の男子生徒だ。
まぁ俺自身は本気でそう思っているが、周り曰く俺は普通じゃないらしい。
例えば両親が両方蒸発していなかったり、
ヤクザの抗争に巻き込まれた挙げ句一人勝ちしたり、
ハッキングや侵入ができたり、とそのぐらいだ。
……解釈ってのは人それぞれだからな。
まぁとにかく自分のことを普通だと思ってる俺だが、人生の中で普通じゃないと確実に言いきれることが1つある。
それは…「乱舞!!おはよー、起きてる?」
チッ、何で今日に限って早く来るんだよ…
まあ今ので分かったと思うが、今言ってた普通じゃないことってのはちょうど声が聞こえてきたあの糞野郎に関してだ。
「ちょっと舞原!待たせないでよ!」
「遅いですわ!〇〇様に迷惑を掛けないでくださいます?」
「二人とも、僕のためにそんなに怒らないで!僕がちょっと早く来ちゃったのが悪いんだよ」
「チッ…」
てめえらこそ存在が迷惑なんだよ糞ビッチ女が…
まぁ今ので十二分に分かったと思うが最初に俺に声をかけた男は糞ハーレム鈍感野郎だ。
名前は聞こえるだけで耳が腐るから伏せ字にしてるが、気にするな。
因みに俺はこいつらの声を三階の自室から聞いている。
俺は一軒家で一人暮らししてるからな。
それはともかく、つまりあいつらは玄関で喚いて近所迷惑も甚だしいことになっているんだよな。
はぁ…そろそろ行かねぇと近所に迷惑を掛け続けるし外に出るか…
ガチャ…
朝から憂鬱な気分で玄関のドアを開けると、やはり待ち構えていたのか目の前に糞野郎がいた。
……思わず殴りそうになった。
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