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「あ、確かに……ごめんなさい。じゃあ説明するんでそのちゃぶ台のところに座って。座布団貸すからさ」
言葉の中に俺の本心、そして怒りを感じたのだろう、ようやく自分の身勝手さに気付いたかのように、
女神は少ししょんぼりしながら座布団を投げ渡してきた。
…って座布団!?
驚きながら後ろを向くと、いつのまにかちゃぶ台が置かれている。
しかも真っ白で何もなかったはずのこの空間生活感溢れる和室になってるな。
「……うん、神だし何でもありだよな」
考えても分からないと思い、無理矢理そう納得してその場に座る。
すると女神が、
「まず自己紹介しますね、
あたしの名前はディオーネ。
全知全能の神ゼウスの片割れです。
…と言ってもあの悪魔創造神に嵌められたせいで、さっきまで下級神になってたんだけどね」
なんて自己紹介をしてくれた。
が、殆ど理解できない。神についての知識なんて持ってないし。
「あ、なんかあんまり理解できないみたいだけど…面倒くさいから説明は後で!
まず乱舞くんには色々と説明することがあるからね」
「さらっと放置すんなよ…まぁ良い。で、説明してくれんだろ?」
俺がそう言うとディオーネは、
「じゃあまず一つ目!
乱舞くんの両親の魂だけど……そもそもあの創造神は君の両親の魂を人質になんかしてなかった。それは安心していいよ」
少しテンション高めにそう説明するディオーネ。
何か含みがある言い方だな………だが人質になってなかったのか。
「まぁ…そういうことなら良かった。
ありがとなディオーネ」
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