プロローグ

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しかし、ずっと話さない訳ではない。 寮暮らしの私は、ルームメートがいる。 ま、必要最低限の会話しかしないが。 彼女も私も、心を開いていない。 彼女は夜はいつも外食だから私は一人で食べている。 その方が私も彼女も都合が良いのだろう。 学校が終わり、寮へ向かっている途中。 プルル…プルル… 携帯電話がなった。 宛先は母から。 「もしもし、お母さん?どうしたの?」 『今から家に来なさい。紹介したい人がいるの。』 またか、と私は思った。
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