出会いは始まり

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 桜が咲いている。  満開の峠を越えて、少しの風ではらはらと散っている。  そんな坂道をグレーの制服姿の男女が一方向にむかって歩いている。  その先には学校があり、俺もその中の一人だ。  グレーの波に飲み込まれて個人が判別できなくなりそうだ。  桜の木に囲まれた校門を通り抜けると、賑わっている一角を見つけた。  どうやら入学式の受付らしい。
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