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「放せって‥‥」
「ヤダよ」
若菜さんは視線を私に移し
「さっきはごめんね?
ここ、熱くなかった?」
コーヒーを掛けられた胸の所を
空いてる手で触ろうとゆっくり近付いてきた。
「だ‥大丈夫!!!!」
思わず突き飛ばし天使の胸に飛び込む。
「‥‥なに?‥‥何した?」
眉間にシワを寄せ若菜さんにグッと近付き睨んだ。
「手元が滑ってコーヒー掛けちゃっただけ」
怯む事無くニコっと笑いながらの返事に
天使も口角を上げてニヤリと笑返す。
「ふーん‥‥。
手元滑らせんなら
今度から俺の前でしてくんね?」
「‥‥‥へ‥‥?」
「‥‥‥は‥‥?」
怒鳴って暴れるかと想像したのに
思わぬ返事に豆鉄砲を喰らったような表情の副店長と私。
「俺が着替えを手伝うし」
「「‥‥‥‥‥‥‥」」
──‥‥ソレしかないのか‥‥
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