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少し呆れた‥‥拍子抜け?
若菜さんなんて‥‥
ゲラゲラ笑ってるし‥‥
「あーははは。面白いねぇ~天使。
僕、そんな天使が大好きさ」
涙を拭きながらそう言って、私の頭をポンと撫でた。
「指名が来るよ?
フロアに行こう」
そう言って私達に背を向け、階段を下りていく。
「‥‥真琴。大丈夫だったのか?」
「‥‥ん。何て事無い」
「わりー。‥‥守るから」
「うん。‥‥へへ」
──‥‥『守る』なんて
照れるよ‥‥
‥‥‥なんか恥ずかしいな。
天使も恥ずかしいのか
照れ笑い。
「天使、可愛い」
頬にチュッとしてニコッと笑うと
天使も柔らかく微笑んだ。
──‥‥大丈夫。
何とか乗り切れる。
背中に回した腕に力を込めて
シャツをギュッと掴んだ。
──‥‥私が出来る事は
こんな事しかないから‥‥
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